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天王寺動物園 徒然マイブログ

萌萌、吠ゆ

2月11日(月祝)  訪問より


この日の午後
オオカミ舎では萌萌(モンモン)が幾度となく遠吠えを繰り返していました。

同じ日に生まれ
これまでの生涯のほとんどの時間を
一緒に過ごしていた明明(ミンミン)を呼んでいたのでしょうか?
呼応するように
隣の舎で やはり同じ日に出生した楽楽(ララ)が続きます。

明明が亡くなったのは先月21日
あるいは日に日にその寂しさが募るのかもしれません。

動物たちにはそれぞれにルールがあります。
野生下と飼育下では違ってくることもあるでしょう。
けれど天王寺のオオカミたちを見ていると
彼らのその過酷な掟を感じずにはおれません。

チュンサンと故ユジンが築いたファミリー
2009年 4頭 出生 (オス1+メス3)
2010年 7頭 出生 (オス1+メス6)

仲睦まじかったのは数年
成長するにつけ 時には闘争を繰り返し
厳しい順位付けが明確となっていきました。

それでも以前は4つに仕切られた舎で
誰か1頭が遠吠えを始めると全舎で展開されていきました。

ところがこの日
萌萌の遠吠えに追随したのはわずかに楽楽だけでした。
天王寺のチュウゴクオオカミたちには
もはや “ファミリー” と云う定義は成立しない
いつしかチュンサンとユジン
長男と次男
2009年生まれの3頭のメス
2010年生まれの5頭のメス (1頭は2015年没)
それぞれに分かれていきました。

明明も、今月2日に亡くなった元元も
先に逝った母ユジンのところに還ることはないのだろう。
彼らの掟が夜空の果てまでも続くのであれば
ただ1頭 新たな自分たちの群れを作るため
はてなき荒野を行くしかないのである。

むしろそれが彼らにとっての
ほんとうの意味での旅立ち
私はそう思わずにはいられない。

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当たり日

2月11日(月祝)  訪問より


動物園前の駅を上がると厚い雲の中から
小雨がパラパラと降り落ちて参りました。

サイ舎に直行するつもりでしたが、アイファーでしばし雨宿り

この日のアイファーは当たり日で
テンション低く入園した僕を少し元気にしてくれました。

ヘルメットガエルは息継ぎのため水底から浮き上がりました。
カエルだけど泳ぎは得意とは言えないよね。
堂々とした体躯、ここまで成長させるのはとても難しいと思われます。
ちなみにツノガエルは未だ1度も動いているのを見たことありません。

トカゲたちもどんどん大きくなっています。
ミズオオトカゲの子どもも水槽が手狭に感じられるようになりました。
大人個体は活動的なところを長らく見ていないけれど
知らぬ間に相当な大物に成長している雰囲気です。
タイのバンコクでは街中で人間たちと共存していますが
もしこの個体が目の前に現れたらビビってしまいそうです。

見れたらラッキー! のナイルオオトカゲ
この頃は毎回必ず見ることが出来ます。
もはや砂に全身を潜り込ませることが出来ないだろう
ひ弱感も無くなり、風格が伴って参りました。

最後のゾーン オオサンショウウオが何を意図していたのか?
陸上に這い上がろうとしていました。
体4分の3まで這い出たところで力尽き
ずぶずぶと水底に沈んでいきましたが
これほどまでにほぼほぼ全身を
陸上で見たのは初めてでしたのでかなり興奮いたしました。
悪い見方をすれば水の状態が
この個体の好みに合わなかったのかな??

水棲依存性の高い彼ら
その “水” の状態を好環境で維持するのは至難の技です
体もずいぶん大きくなりましたね
これから先、何十年と長生きしてもらいたいです。

アイファーを出ると 厚い雲が少しずつ解きほぐされ
わずかに青い空が顔をのぞかせておりました。

ミナミちゃん、デビュー

2月11日(月祝)  訪問より


待ちかねた、ミナミちゃんのデビュー
この日を迎えられて、ほんとに良かった~

ミナミちゃんが天王寺に来ること (来ていたこと)
僕はそれを横浜で知りました。
2017年11月23日 ズーラシア訪問時
エランドの個体案内板にミナミちゃんが映っており
『現在、ミナミは大阪市天王寺動物園にいます!』 とありました。

そんなん知らんし~!!

実は10月某日 密やかにやって来ていたんです。

ところがそこからが実に長かった
1年と少々の時間をかけ、ようやくサバンナデビューとなりました。

この日はバレンタイン・イベント開催日
活気づく天王寺サバンナ内
とても慎重に、周囲に気を配りながらお過ごしでした。
地位としてはやはり1番低い
ナデシコにも追われていました。

と言って 隅で “じくじく” している様なことはない
先輩たちの居ないスペースに潜り込んで
新鮮な青草、樫の葉、ペレットをしっかり食していました。

見るからに若い、ピチピチしてる、けどすっかり落ち着いている
久々にナデシコもじっくり見た、彼女もまだまだ可愛いいなぁ~
素敵な光景に胸がときめく

ルティー 食べることに夢中
幸弥にしばしば追っ払われる
おーい! ミナミちゃんはどない映ってんの??

先妻ルナ、一子カケル君が亡くなって5年半も経つんだな。。。

歳若くして亡くなった2頭
描き切れなかったルティー・ファミリーの開拓史を
ミナミちゃんが引き継いでゆく・・・

トミーさん

トミーを初めて見たのがいつなのか?
実はこれが定かではないんだよ。

旧サイ舎で今でもインパクトに残っている光景があります。
そこに2頭のクロサイがいました。
1頭が1頭を、砂埃を上げながら激しく追っていました。
1頭はサッチャンであることに間違いないだろう
けどもう1頭が若かりしトミーであったか? 先代のオスであったか??

長い時間の経過があり、僕は大人、つまり中年のおっさんになり
10数年振りぐらいかで、ひょっこり天王寺を訪ねてみました。
ほとんど記憶にないけれど2つだけ鮮烈に覚えていることがあります。
メガネグマのダイスケ君と亡きペギーが交尾をしていた事
そして現在のサイ舎でトミーと大接近を果たしたことです。
そう! 大接近でした!
今は手を伸ばしても届かないようにされてるけど
当時はもっと距離が近かったよね
けどおっかなくて、よう触れんかったなぁ~
あの時の興奮とドキドキは今もよう忘れられん

それがきっかけとなって
天王寺動物園通いがぼつぼつと始まりました。
“ぼつぼつ” だったのが
どんどん楽しくなり、どんどん行く回数が増えました
そしてどんどん個体認識が出来るようになりました
と同時に・・・ 仲間が少しずつ減っていきました

ハルミが逝き、次いでケニアが逝きました
ケニアを送ったあの日、トミーを見ました
トミーを見て涙が止まらんようになった
トミーが全部を拾ってくれました
ジャガオを送った時も、ハルカスの赤ちゃんが亡くなった時も
全部トミーが拾ってくれました

ヒトは動物たちを見て “癒される” って形容します
でも僕にとってトミーは慰めてくれる大使でした

今日 トミーが居なくなった寂しさを
たくさんの仲間が慰めてくれたよ
ライ君やミナミちゃん、メル君と咲弥ちゃん、アシカたち
次のじだいを担う若い子たちだよ

天王寺には高齢動物がまだまだたくさんいます
これから先も喜ばしいことより
悲しく寂しいことの方が多いのかもしれない
けれど 小さい希望を頼りにもう少し天王寺に通います

もうそろそろサッチャンが待つ美空へ逝くんでしょうか・・・

最後にひとつお願いごと
その辺にサバンナモンキーのおばあちゃんはいないかなぁ~
もし見つけたらだけどね
大きな背中に乗せてあげてよ
トミーになら安心して頼むことが出来ます

名残は尽きません
またきっと在りし日を想い出して書くことがあるでしょう
こころのなかに いつもトミーがいてくれるかぎり

背負っていくよ

メディアでも大きく取り上げていたように
天王寺のクロサイ、トミーが逝きました。

国内最高齢ではありました。

前回訪問 1月26日 トミーは放飼場に出ていました。
しっかりと歩いていました。
3本目の角がなければ、これほんとにトミー? って
ぐらいに著しく体が小さくなっていたけれど
足の負担を考えればそれもまた悪くはないのかな・・・
他愛もなく思ったものでした。

外から見ている分にはなかなか分かり得ない、とは思う。
両親やサッチャンの長寿を思えば
まだまだこれからだよね、そんな先入観もあった、それはたしかに。

自分にとって一番悔しいのは
今そこにいるトミーをしっかり見てやらんかったこと
放飼場に出ている、元気な証拠だよね、また会えるよね・・・

次回の訪問時、サイ舎に立ったとき
その後悔は僕自身を激しく攻め立てるだろう

ジャックやダイスケ君、それに福ちゃんもかな
「これが最後やもしれん」
どこかである種の恐怖感を抱きながら見ている
3頭とも全然大丈夫そうだし、実際振舞っている
それでも心のどこかで拭い去れない
そう遠くはないだろう “別れ” を意識している
けれどトミーにはなかった 、覚悟が出来ていなかった。

もう トミーはいないんだよ

ぼくはそれがどういう意味か
これから先 ずっと背負っていくことになる。