天王寺動物園 徒然マイブログ

門外不出

6月30日(土)  応援団バックヤード・ツアー参加より 番外編


コアラ舎を訪れている際に参加者のお1人が
「アークにお嫁さんは来ないのですか?」 と質問をされました。

【アークを最後にコアラの飼育をやめる】
これはもう既に公表されている既定事実ですが
アークは2006年生まれの12歳
脂が乗り切った年齢であるだけでなく
繁殖実績も伴うだけにまことに惜しいと思うのです。

でももうこれは仕方がない・・・
なぜならコアラは本来
オーストラリア政府にとって門外不出の動物だから。

コアラが日本で初めてお目見えしたのは1984年のことで
これ以前にオーストラリアが海外にコアラを提供したのは
1915年にアメリカに贈った1例のみです。

その後 日本では何度かコアラの提供を受けています。
天王寺も提供を受けた1園の1つである訳ですが
他園と違っていたのは南方系のコアラであったこと。
これは大阪市がメルボルン市と姉妹都市であったことに因んでいます。

コアラは2亜種があり 北方系と南方系に区別されます。
多摩・埼玉・金沢・東山・王子・平川が北方系
天王寺と淡路が南方系と云うことになります。
すなわち天王寺は淡路としか交流を持てず
実際に繁殖実績もあげたのですが
これにて終了 の道を選択いたしました。

その最後の1頭
アークに天王寺は1つのチャレンジを実施しました。
【コアラはコアラらしくプロジェクト】
季節に関わらず、余程の悪天でない限り
雨の日も、風の日も終日屋外で展示しています。
ワタクシは王子でしかコアラを見たことがありませんが
こんなことをしている園は他にはないでしょう。
やぶれかぶれの作戦であったかもしれない、それは。

でも実際には・・・

アークは我々の前で “ほんとうのコアラ” を見せてくれました。

オーストラリアの方にも見てもらいたいです。
アーク本人のみならず
このプロジェクトを支えている
担当さんをはじめとするスタッフさんの仕事を見てもらいたいです。

アークの物語は続きます。。。

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アークの物語

6月30日(土)  応援団バックヤード・ツアー参加より


という訳でバックヤード・ツアーのレポートです。

最初にお伺いしたのはコアラ舎
ワタクシにとっては2度目の訪問となります。

アークに会わせていただく前に
ユーカリにまつわるレクチャーがあります。
動物園では数多くの “食材” を扱っておられるでしょうが
コアラと切っても切り離せないユーカリほど
動物たちと同じ様に、大切に扱われている食材はないでしょう。

産地から送られてきたユーカリを
いかに新鮮な状態で保ち
いかに新鮮な状態でアークに提供するか?
コアラを知るその前に、先ずはユーカリを知る
すべてはそこから始まると言って良いのでしょう。
我々がレクチャーを受けているそのすぐ後ろで
チョキ・チョキ・チョキ 鋏を入れている音がします。
ユーカリが少しでも多く水引きするように
枝元を適度にカッティングしている、細やかな心遣いです。

アーク1頭のために解放された屋内展示室を経て
いよいよ屋外のアークの元へとお邪魔をいたします。
この日は梅雨の合間の晴れ日
湿度がまとわりつく暑い日中でした。
以外にも2Mほどの高さにアークはおいででした。
暑過ぎる時にはあまりユーカリの高いところには登りきらずに
風通しの良いところを自ら選び、その日の居所といたします。

これはこれで ワタクシたちにとってもラッキー☆
あまりに急に大勢の人がユーカリを取り囲んだからでしょうか?
動画でご覧になられた方もいらっしゃるかと思いますが
ウォッ! ウォッ! ウオッ! 低い声で咆哮を始めました。

びっくりさせちゃってゴメンなさいネ。

あちこちのユーカリの匂いを嗅ぎました。
いい匂いがするもの、臭いもの 色々あるそうですが・・・
ほとんど判別がつきませんでした。
鈍感すぎて これじゃあダメだね、、、

コアラの飼育方法に一石を投じることになった
アークと天王寺の物語
そのストーリーはまだまだ中盤戦を迎えたばかりです。

年パス

天王寺動物園では昨春より年間パスポート制度が始まりました。
遅ればせながら・・・ と云ったところでしょうか?

ワタクシはあまり年パス導入に執着がなくて
これだけ楽しませていただけるのなら
入園料500円なら安いよね・・・ ぐらいに思っていましたが
やはり 4回の入園で元がとれるこの制度は
多くのリピーターさんに魅力的であったことは間違いありません。

ただ残念なことに 年パス導入に伴って
従来のサポーターズ・デイ=バックヤード・ツアーは無くなってしまいました。

バックヤード・ツアーに参加するには
年間10000円の応援団に入会してくださいね! と云う次第。

とりあえず1年目は “ふつう” の年間パスポートで通いましたが
訪問の際にバックヤード・ツアーの行列をお見かけしたり
スタッフ・ブログで様子がアップされているのを見ると
どうにも羨ましくて仕方がなかったので
今年の更新を機に応援団に入会することに致しました。

そしてそして・・・ 待望のバックヤード・ツアーが
6月30日(土) に開催されたので参加してきました。
周ったのは コアラ舎・トラ舎・キリン舎 でした。

これから このブログで様子を更新していく訳ですが
コアラ舎は2度目、トラ舎・キリン舎は初めてでした。
とびきりのオマケもあって、ほんと良かった♪

なかなか技量が伴いませんが
腕をふるって書いてみたいと思っています。
今、思い返すだけでもあの時の興奮が甦ってきます。

こういうことなのかな

6月16日(土)  訪問より


サバンナに差しかかりますと
住人たちは既にバックヤードに収容された後でしたので
そのままキリンの屋内展示室へと直行いたしました。

これはワタクシの私見ですが・・・

幸弥はまたいちだんと大きくなったんじゃないかな?
年齢的にはもう充分、大人なんですが
体格的にはまだまだ延びシロがありそうです。
オスのキリンは頭部の角の間がゴツゴツと隆起して参ります。
よくは見えませんでしたが
幸弥もいよいよ貫禄のコブコブが出始めたかな?

ハルカスも右手の厩舎から首をのぞかせています。
通常 彼女は姿は見えても前には出て来れません。
またあまり出たがらないようにも思えるのですが
この日は頻繁に顔をこちらに向け
そっちに出て行きたいんだけど・・・
そんな風にお見受けしました、意欲的に感じられました。

ちょっと嬉しかったんです。
心情の真意のほどは分からないけれど
見ている来園者が彼女にパワーを分け与えている
と申しましょうか?
そしてそれに応えて彼女もどんどんと
生きていくパワーを漲らせている、と申しましょうか?

もう1度申しますが、心情の真意のほどは分からない。
けれどこういうことなんだろうと思う。

動物園に住まう彼らと我々とは
そうそうに相容れない関係性だろうと思う。
なれど時として同じ空間に居て
空気が一体感を帯びる瞬間もあるのだろうと思う。

間違ってるかなぁ?
感情移入し過ぎているかなぁ?

間違っていても構わないのだけれど
僕は僕として、こういう感性を大切にしながら
これからもまた天王寺に通いたいと思っています。

水べり

6月16日(土)  訪問より


最近はほんとに歩けなくなった。

天王寺のベンチの数は平均的といったところでしょうか?
座るところがない! てなことは先ずはありません。

この日の訪問で、ちょっといいところを見つけましたよ。

屋外ゾウ舎のテラスです、ベンチはありません。
植え込みに座らせてもらいます。
春子さんや博子が居たときには
当然 とても座ってられませんでしたが
今ならゆっくりと腰を落ち着けられます。

頭上は豆棚で覆われていて日差しを遮ってくれます。
今ちょうど実がなる時期で無数にぶら下がっていますね。
真ん前がプールですから
ひと風ふくと、とても涼やかです。
水も澄んでいてアメンボやアカトンボには楽園でしょう。
運動場は雑草で覆いつくされていますが
スズメやノバト、ムクドリが水浴びをしたり、砂あびをしたり。
正面向かいは背の高い木々が青々と生い茂り
人工物を見事にかき消してくれています。

行ったことはありませんが・・・

アジアの、ベトナムやらタイの古代都市廃墟跡にいるような
ある種 ノスタルジックな感傷
ただ右手前方には現代建築の粋を結集したハルカスがそびえる。。。

相反するようで、なぜか溶け合う光景

チンパンジーたちが雄叫びをあげている
フサホロホロチョウが盛んに求愛している
壁1枚隔てた向こうでマサヒロ君か? が啼いている。

その視覚・聴覚から入ってくる状況をとりまとめているのは
姿はあらじ、春さんと博子に他ならない。

誰しもが楽しめる場所ではないでしょう。
何度もここで彼女たちを見ていた人にのみ感じられる
ほっとひといきつける空間なんだろうと思われます。