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天王寺動物園 徒然マイブログ

老夫婦

天王寺動物園のサル舎の未来は
フクロテナガザルを除いては
けして明るいものではありません。

1頭で飼育されているのが
ドリル♂ マンドリル♂ カニクイザル♀ ブタオザル♀ 

ペアだけれど歳が離れすぎているカップル
フランソアルトン、フサオマキザル

メスだけ、オスだけで暮らしている
エリマキキツネザル、ブラッザグェノン

今後の計画上 積極的な繁殖は試みない と発表されています。

今日 取り上げるのはサバンナモンキーです。
現在2頭が飼育されていて、彼らは夫婦であります。
2000年以降の 『なきごえ』 を読み返してみましても
サバンナモンキーの記載はありません。
すなわち彼らは、少なくとも18年間
今の暮らしを続けています。

名前も生年も生まれも僕は知りません。
分かっているのは彼らはもうだいぶ歳をとっている
他のおサルさん達にも言えることではありますが
好物はオレンジとバナナ たったそれだけです。

メスがとうとう “足” にきてしまいました。
もう満足に、達者に歩き回ることは出来ません。
ご飯を食べるときにも、わずかに手が震えているように見受けられます。

自然下では生きていけません。
飼育下ならこそ生きていくことが出来ます。
そんな動物たちは すべからく 老いを迎えます。

そういう目で見ているからだろうと思う。
オスはメスを気遣っています。

明日からの3連休、どこかのタイミングで訪問します。
彼らをゆっくり、時間をかけて観察してきます。

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おしどり夫婦

少し前 園のフェイスブックに
アフリカハゲコウさん達が掲載されていました。

実はこのブログで彼らをクローズアップして書いたことがなく
機会があれば とネタを温めておりました。
お盆以来 天王寺に行っておりませんし
ここでワタクシなりに ちょっと 紹介してみようかしら。

彼ら2羽は夫婦でいらっしゃいます。
オスがシロー君 2001年3月に来園
メスがミットさん 2003年3月の来園個体 (と思われる)

パッと見 区別がつきにくいかんじですが
頭頂をよく見ますとシロー君には もじゃもじゃ毛 が付いています。
一方 ミットさんは名の通り ツルン としています。
そしていつの頃からか?
シロー君は上の嘴の先端が欠けてしまいましたので
容易に見分けることが出来るかと思います。

天王寺サバンナ 池のテラス付近が彼らの居住区です。

春先になりますと巣台で卵を産みます。
雛が孵ったことはなかったんじゃないかな・・・
春から初夏にかけては必ずどちらか1羽が巣台にいます。

たとえば今の時期はともに巣台から離れて
今年の夏は特に暑かったからでしょうか?
一番端っこの木がよく生い茂ったところでお過ごしでした。

みどころは食事タイム
これまでは “もぐもぐタイム” のオマケみたいなかんじでしたが
今年から彼らのために定刻に行われるようになりました。

ごはんは主にアジ、時折 鶏頭でしょうか?
細長い形状の肉片が混じります。
10~15mぐらい離れたところから投げられた肉片を
首が届く範囲であるならば、ほぼ間違いなくキャッチいたします。

しばしば池の中を歩いているところも見られるはずです。
残念ながら池の中の生物を捕らえているところは見たことがありません。

彼らはコウノトリの仲間になります。
嘴を激しく叩き合わせて音を出す
クラッタリングと云われる行動を目にすることも出来るでしょう。
この行動を通して2羽で何かしらのコンタクトを取っているはずです。

彼らの食事タイムは 14:30 です。
この前後にテラスに行けば
色々な表情・行動を間近で見て取れるかと思います。
サバンナの住人の中では、いかにも地味な存在ですが
彼らは彼らなりに、彼らの世界の中で
飛べない不自由さを除いては割と気ままにお過ごしで
それがまた見ている者たちに安らぎを与えてくれています。

雷、そして頼

8月14日(火)  ナイト・ズー訪問より


まだ完全に日が落ちる前、18時過ぎだったかな
クロサイ舎に伺いますとライ君がお食事中でありました。

ちょうどプールの際に枝付き樫が置かれていて
どちら側のテラスからでも様子を眺めることが出来ます。
次から次へと来園者さんたちが詰めかけて参ります。
「こんなに近くでサイ見たん初めてやなぁ」
そんなお声が素朴に嬉しかったりいたします。

ライ君は愛媛県立とべ動物園で2011年2月18日に誕生し
天王寺に来たのは2016年2月、ちょうど5歳のときでした。

ご存知の通り 天王寺に来てからの日々
体の成長こそは順調だったかと思いますが
クロサイは元々が臆病な性格とは云え
なかなか屋外のグランドに慣れてくれませんでした。

そんなライ君が今では多くの来園者の前で堂々と食事を摂っている
ほんとに良かったなぁ~ と思っています。
おっと! 何かの音に反応したのか?
ワタクシが居た奥のテラス前をすり抜けて右手奥に退避しました。
これも以前ならスタスタとバックヤードに隠れてしまうところですが
しばらく様子を伺った後、真ん中の木をぐるりと周回し
また餌場に戻ってバリバリと枝葉を食し始めました。

ライ君の名の由来は【雷】
お父さんが【ストーム】、お爺ちゃんが【ヘイルストーン】
3代続けてとても勇ましい名前が付けられております。
ライ君も7歳半になり、人間なら17、8 と云ったところでしょうか??
少し時間はかかりましたがこの若人は
信頼の【頼】を自ら手にしようとしております。

これからますます勇ましく、いつまでも応援していますよ!

もう1点 天王寺動物園のHP内にある
『なきごえ』 をご覧になられましたでしょうか?
新たに夏号が更新されていて
ライ君のグランド展示についての取り組みが掲載されています。
未読でございましたら、ぜひご覧になってくださいネ!

宿題レポート

8月14日(火)  ナイト・ズー訪問より


先ず1つ 訂正しないといけないことがあります。
6月18日付けの当方ブログでワニガメの展示を紹介した折
『もはやスイスイとは泳げないですから』 と書きました。
ところがどっこい この巨大なワニガメさんは泳げます。
なるほど “すいすい” ではありませんでしたが
8月4日の訪問の際 (動画を撮ったので見て欲しいのだけれど)
四肢をダイナミックに動かして泳いでおりました。
逆に四肢の動きを止めると水底に沈んでいきます。

ワニガメの前足の5指は分かりづらいです。
5本の立派な爪があるので、なんとなく分かるかんじです。
もはや成長し過ぎて判別つきかねますが
いわゆる水かきが張りめぐらせてあるかと思われます。

以下、ウィキペディアから引用します。
( )内は天王寺で飼育されていると思われる種

【曲頸亜目】 
⇒ ヘビクビガメ科 (ニューギニアヘビクビガメ)
⇒ ヨコクビガメ科

【潜頸亜目】

○ ウミガメ上科
 ⇒ ウミガメ科
 ⇒ オサガメ科

○ カミツキガメ上科
 ⇒ カミツキガメ科 (カミツキガメ/ワニガメ)

○ ドロガメ上科
 ⇒ メキシコカワガメ科
 ⇒ ドロガメ科

○ リクガメ上科
 ⇒ ヌマガメ科 (アメリカハコガメ/ニセチズガメ/アカミミガメ)
 ⇒ イシガメ科 (ハミルトンガメ/インドセタカガメ/ニホンイシガメ/クサガメ)
 ⇒ オオアタマガメ科 (チュウゴクオオアタマガメ)
 ⇒ リクガメ科 (アルダブラゾウガメ/ヒョウモンガメ/インドホシガメ/パンケーキリクガメ)

○ スッポン上科
 ⇒ スッポンモドキ科 (スッポンモドキ)
 ⇒ スッポン科

ハミルトンガメとインドセタカガメが
混合で飼育されている水槽があります。
ぜひ見て欲しいと思うのです。
インドセタカガメが特に可愛らしいので。
前足にはスッポン並みに水かきが張りめぐらされております。
名前の通り 立派な甲羅を背負っているのに
素晴らしい潜水能力があって
なんか分からん 前足を顔の前で
掻き掻きする様子がたまりません。

最後にナイト・ズーでのワニガメお食事風景を紹介して終わります。
岩にがっしりと張り付いています。
担当さんが登場するやいなや
岩からよじ登ってくるかの様にご飯をせがみます。
鶏の胸肉・・・ おそらく500gはある塊
ぱくっ! ぱく・ぱく・ぱく・・・ ごくん・・・
10秒かかりません、、、 それを5塊、、、

毎日ではないでしょうけど
速さで言えばライオンやトラ並みです (汗)

いろんなカメさんたちの前足だけを見ていました。
後足はほとんど見ていなかったなぁ~
また今度 前足と比較しながら、ゆっくり見てみます。

夏休みの宿題

8月14日(火)  ナイト・ズー訪問より


この夏の宿題として自分に課してるものがある。


⇒ ヘビさんの前足を想像してみてください。
これはもう例外なく、彼らに前足はありません。

⇒ ではワニさんはどうでしょう?
ちょうどミシシッピーワニさんが水槽にいたので
しっかり観察させてもらいました。
もちろん立派な前足を持っています。
指も5本そろっています (後肢は指4本)
彼らの体からすれば、やや短いように感じられました。
指の間には小さめの水かきが付いています。
爪は大して鋭くはなく、案外ヒトと似かよっています。

⇒ トカゲさんはどうでしょう?
現在アイファーで展示されている種はほぼほぼ似かよっていて
それぞれしっかり見て取れる5本の細長い指があり
そしてそれぞれに鋭い爪を有しています。
しかし以前飼育されていたアシナシトカゲみたいに
退化してしまったものも少数ながら存在します。

⇒ そしてそして カメさんの前足
皆さんはどんな前足、そして指をイメージするでしょうか??
そもそも皆さんが先ずは “何ガメ” を想像するかも興味深いです。

折しもゾウ舎の屋内展示室に故ユリ子さんの骨格標本とともに
ゾウガメの骨格標本も並んで展示されていました。
外からの観察なので詳しく見ることは出来ませんでしたが
5本と思しき指がしっかりと前方に向かって延びています。

ところが実際のゾウガメをはじめ
いわゆる陸ガメ、ホウシャガメ・インドホシガメの前足を見てみると
指の形が全くと云ってよいほどに確認できない。
まるで類人猿のグー歩きを見ているようです。
ただ3本のかなり伸びきった爪が印象的に映ります。

カメさんはざっくり分けると以下のタイプに分かれます。
完全陸型 / ほぼ完全水棲型 / 水陸両用型 / ウミガメ

アイファーで陸ガメ以外で展示されているのは
インドセタカガメ・ハミルトンガメ・ワニガメ・カミツキガメ・クサガメ・イシガメ
全部の種を細かく見ることは出来ませんでしたが
やはりそれぞれに特異な前足を有しておりましたので
次回にまた書いてみたいと思います。

カメさんにはどうしても鈍重なイメージがつきまといます。
それはやはり彼らが進化の過程で
甲羅という彼らにしかないものを発達させたからでしょう。
その1つの進化過程を考えるだけでも不思議感満載です。

彼らが生息環境に則して
前足の形状を変化させていったところに
ワタクシは先ず心が持っていかれました。

そのきっかけになったのはワニガメでした。
ナイト・ズーならではでしょうか??
お食事風景にも出くわしたので、併せて書いてみたいと思います。